理想と現実の狭間で

tsubakichann

2010年06月28日 17:42


モノを作り上げる人にとって、出来上がるまでの過程というのは、みんな同じなんだろうな、といつも思う。
テレビやライブなどの会場で、華やかに演奏したり、お芝居したりという光景は、よく見かけるが、そこまでに
行き着くまで、みんな沢山努力をしていると思う。

今度のSLのコンサートに向けて、音源から楽譜を書き起こしたり、自分の演奏を録って聞いたりとそんな日々を
繰り返している私ですが、きっと今が一番、孤独な作業、と一人自分に言い聞かせながら、時間を過ごしています。

私は主婦なので、自分の時間というのも限られていてその中でのやりくり。
勿論、世の中にはそんな風にして、日々戦っている人は沢山いるのだけれど、冷静になって考えて見れば、
主婦になってこういう作業するのは、初めてなのである。

とまあ、そんな愚痴を書いていても、何も解決しないのだが、先日、リアル夫に、書き起こしたものを
聞いてもらうことにした。
(実は私が、SLやってるのは言ってないので、練習したんだ~ぐらいのノリで聞いてもらったんだけど。)
夫は、音楽というものにあまり関係のない所でやってきた人なので、私が、ピアノでドレミと弾くだけで、すごい、と
感動してくれるありがたい人なんだけど。(笑)
でも、いいものにはちゃんと反応する人なので意見を求めてみる事にした。





とりあえず、仕事から疲れ果てて、帰ってきた夫に、無理やり聞かせる私。





「どう?」




「ん。」


「まだ練習中なんだけどね・・・。」



「いいんじゃない?」




・・・・そ、それだけか。




「他に何かない?気づいた事とか。」




「よく、そんなに指が動くね~。」




・・・・・涙。
やっぱり、人を感動させるのって、大変。
まだまだなのだわ、私。

理想と現実の狭間で、今日も戦う私であります。
 
 
 
音楽